今年の中朝貿易額が過去最高　北朝鮮の中国依存拡大

2011/12/29 11:59入力

【ソウル聯合ニュース】今年の中朝貿易額が過去最高を記録したことが分かった。

　大韓貿易投資振興公社（KOTRA）北京貿易館が29日、1～10月の中朝貿易額が前年同期比73．5%増の46億7000万ドル（約3636億円）と集計されたと明らかにした。

　11、12月を除いても、すでに今年の貿易額は過去最高だった昨年の年間実績（34億7000万ドル）を上回っている。今年の中朝貿易額は年末までに60億ドルに達する見通し。

　中国の対北朝鮮輸入の増加率（124．8%）は輸出増加率（47．2%）を大きく上回り、貿易収支の黒字額は前年同期比34．4%減の5億7000万ドルだった。KOTRAは、「中朝貿易は構造的に中国の黒字が続いていたが、黒字額が徐々に縮小している」と分析した。

　中朝貿易額は1999年の3億7000万ドルから順調に増加を続け、2010年には30億ドルを突破した。

　北朝鮮の対外貿易では中国への依存度が年々増加しており、1999年の25%から昨年は83%に達した。金正日（キム・ジョンイル）総書記死後、中国の北朝鮮への影響力はさらに増大し、北朝鮮経済の中国依存も一層、高まると予想される。