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<W解説>大阪・関西万博の海外パビリオン、先陣切って計画書を提出したのは韓国=「早く許可出して」と意気込む理由

2023/08/03 09:40入力

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2025年に開催される大阪・関西万博で、参加国が独自に建設するパビリオンをめぐり、参加を予定する韓国が先月28日、建設に必要な書類を大阪市に提出した。これまで56の国と地域が独自にパビリオンの建築物を作る計画を立てている。しかし、これまで着工に必要な許可申請書は1件も提出されておらず、韓国が海外勢で最初の提出国となった。

大阪・関西万博には、これまでに153の国と地域が参加を表明している。パビリオンの設置には「タイプA」「タイプB」「タイプC」の3種類の方法が用意されており、「タイプA」は参加国が博覧会協会から敷地の提供を受け、建物の形状やデザインを自由に構成できる。それぞれの国や地域の個性が外観などに反映されるため、万博の「華」とも呼ばれる。「タイプB」は博覧会協会が建物を建築し、参加国がその建物を借り受けて単独で入居する方法。「タイプC」は博覧会協会が準備する建物に複数の国がまとまって入居するものだ。

しかし、資材価格の高騰や深刻な人手不足などを背景に工事業者探しなどが難航。建設にあたっては、まず開催地である大阪市に設計図などを盛り込んだ基本計画書を提出する必要があるが、提出する国がないまま時間が経過。開幕までの完成に懸念の声が上がる中、先月28日、韓国が「タイプA」のパビリオン建設に必要な基本計画書を海外勢のトップを切って提出したことがわかった。

韓国は2030年万博の南部・釜山への誘致を目指している。万博は会場の規模やテーマなどから主に登録博覧会(登録博)と認定博覧会(認定博)の2つに大別されるが、韓国は規模が大きく、開催期間も長い登録博の開催はこれまで一度もない。それだけに登録博として開催する釜山万博の実現は悲願となっている。

釜山市は一昨年6月、2030年の万博招致に正式に立候補を表明し、万博の招致申請書をBIEに提出した。テーマは「世界の大転換、より良い未来に向けた航海」。サブテーマには「持続可能な地球」、「人類のための技術」、「共有と思いやりの場」の3つを掲げ、未来のパラダイムシフトに向けたグローバルなビジョンを提示するとしている。

韓国は釜山万博の開催実現に向け、これまで官民あげての総力戦を展開してきた。ユン・ソギョル(尹錫悦)大統領も釜山万博開催を主要国政課題の一つに掲げている。招致に向け、広報活動をさらに強化しようと、招致委員会は昨年、世界的な人気を誇る韓国の男性アイドルグループBTS(防弾少年団)を釜山万博広報大使に委嘱。BTSはその活動の一環として昨年10月、釜山でコンサート「BTS Yet to Come in BUSAN」を開催した。6月にフランスのパリで開かれたBIE総会には尹大統領が出席し、プレゼンテーションを行った。尹大統領は演説で、「韓国は最高の万博に向け投資してきた」とした上で、「中央政府や地方政府、企業、市民、全ての政党、そして世界各国の750万の在外同胞が心を一つにして釜山万博を熱望している」と訴えた。

韓国は釜山万博の実現に向け、大阪・関西万博でも文化や技術力などをアピールするためにパビリオンの出展に力を入れる計画だ。キム・ヒョンジュン・駐大阪大韓民国総領事は先月25日、大阪市役所を訪れて横山英幸市長と面会。「できるだけ早く(大阪市への)申請を出す。早く許可を出してもらいたい」と求めていた。

韓国は先月28日、パビリオンの設計図面などを含む基本計画書を大阪市に提出。市が確認して問題なければ、韓国は「仮設建築物許可」を正式に申請し、許可を得た上で着工する。計画書の提出から申請が許可されるまでには通常2か月程度かかるという。

韓国からの基本計画書提出に、大阪市の横山市長は先月30日、「非常に喜ばしく思っている。大阪市としてはできるだけ早く手続きができるよう進めていきたい」と話した。

大阪・関西万博は2025年4月13日から10月13日まで大阪市の人口島・夢洲(ゆめしま)で開催予定。しかし、前述のように海外パビリオンの建設準備が遅れており、開幕までに間に合うのか懸念が高まっている。韓国による基本計画書の提出を機に、他の国が続く流れとなるか注目される。




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