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米情報分析サイト、北ミサイル「サイロからの発射、可能性低い」

2023/03/26 10:38入力

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北朝鮮が最近発射した短距離弾道ミサイル(SRBM)KN23は、地下発射施設のサイロ(Silo)から発射された可能性が低いとの分析が出た。

 米国の情報分析サイト「38ノース」は24日(現地時間)、ピョンアンブクト(平安北道)チョルサン(鉄山)郡トンチャンニ(東倉里)のソヘ(西海)衛星発射場の様子を撮った衛星写真をもとに分析した結果、「サイロ発射を排除することはできないが、可能性は低い」と伝えた。

 同サイトは、「関連工事の進行速度とミサイル発射後の周辺証拠などは、サイロ発射と合わない」と指摘した。「北朝鮮版イスカンデル」とも呼ばれるKN23は、核弾頭搭載が可能と評価される戦術弾道ミサイルだ。

 同サイトは、3月初めの衛星写真に、該当位置に急造されたミサイルサイロが現れたものの、ミサイル発射が可能なほどではないと評価した。

 また、「3月1日、衛星写真に深さ約1メートルの丸い穴と、その横に置かれた正方形のふたが観察された。しかし、ミサイルやミサイル発射管の長さに合わせるためには、岩盤層と推定される場所をさらに掘り進める必要があり、完成まで時間がかかる」と説明した。

 そして、「3月23日の衛星写真では、この穴が四角形の覆いで覆われ、周辺に破片が円形に散らばっていることから、ここが発火点であることを示唆した」とし、「それでも移動式発射車両(TEL)を穴の上や近くに配置した可能性があり、この場合(サイロ発射と)同じ効果を出せるため、実際にミサイルがサイロから発射されたのかは不明だ」と分析した。

「通常、ミサイルサイロはKN23・SRBMなど、機動力が良くて見つけにくいミサイルよりも、大型や長距離ミサイルを保護するのに使用される」と説明した。

 北朝鮮はこれまでKN23をTELや、列車に積んだTELから発射したが、今回の場合、火炎が床から横に広がる形で現れた。

 19日には火炎と煙がV字型を見せた。通常、地下に土を掘って作られた円筒形発射施設であるサイロから発射する際に、このような姿が現れる。そのため、一部の専門家は、北朝鮮が初めてサイロからSRBMを打ち上げた可能性を提起した。

 一方、北朝鮮の挑発が強まる中、韓国経済新聞は25日付の社説で、「北朝鮮の核・ミサイルの脅威がこのようになるまで誰が時間を稼ぎ、莫大(ばくだい)な資金を提供したのか、明らかにする時になった」と指摘。「民主党政権時に行われた南北首脳会談は、握手の写真以外に何が残っているのか。6・15宣言、10・4宣言、パンムンジョン(板門店)宣言、ピョンヤン(平壌)宣言すべてが核・ミサイル開発の時間稼ぎになった」と批判した。




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