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「内紛の収拾」に乗り出した李在明氏…「決断の時」近づく=韓国

2023/03/18 09:02入力

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韓国野党“共に民主党”のイ・ジェミョン(李在明)代表は積極的な「内紛収拾」モードに入った中、非“李在明”系および党の一部が要求した人的刷新など「決断の時」が近づいているものとみられる。イ代表は最近「(来年の)総選挙勝利のためには何でもする」と発言するなど、党内の雑音に対し「リスク懸念」を減らそうとする行動が注目されている。

イ代表は去る16日の議員総会で「来年の総選挙で負ければ、党が困難になるのはもちろん、私の政治も終わる」と語ったことが伝えられている。この日の議員総会は、先日「イ代表に対する逮捕同意案」の表決で党内から多くの離脱票が発生して以降、初めて党所属の議員たちが一堂に会したことから、イ代表は党内の内紛に関する見解を直接明らかにしたものとみられる。

特にこの日のメッセージは、非“李在明”系のうち強硬派議員たちを中心に「司法リスクが生じている現体制では総選挙に臨むことはできないことから、イ代表は退くべきだ」という声が高まっている状況に対する見解だとみられる。また「自分の政治的運命までかかっている重要な総選挙に決然とした覚悟で臨むので、いったん現指導部を信じてほしい」という迂回的なメッセージだと解釈できる。

党内では「イ代表がこれまでとは違う本音まで伝えながら、党内世論をなだめようとしているが、“決断”が前提になければならない」という声も出ている。ある親“李在明”系の議員は、メディアとのインタビューで「政治家は過程ではなく結果で語らなければならないと思う」とし「イ代表が決断することについては、実際の行動によって示す必要がある」と語った。

イ代表は去る15日、党内の最大現役議員の集いである “よりよい未来”との懇談会で取りざたされた「全面的人的刷新要求」について、範囲と時期などを悩み続けている。

この懇談会に出席したある議員は「人的刷新の範囲については、これまで取り上げられてきた事務総長や戦略企画委員長ともに、指名職の最高委員などまで含める広範囲な要請があった」と伝えた。

イ代表は、より精密な政務的判断が求められる党職改編に先立って、まず「イ代表“強硬支持者”の自粛」に重きを置いている。

イ代表“強硬支持者”が非“李在明”系を攻撃していることから、イ代表は懇談会後にフェイスブックを通じて「内部攻撃が最も大きなリスクだ」とあらためて強調している。

ただ「イ代表のこのような対応では足りない」という声も多く出ている。非“李在明”系のある議員は、メディアとのインタビューで「イ代表“強硬支持者”は、いっぺんに火種まで消さなければならない」とし「今のようになだめる程度ではだめだ。確実な分離が必要だ」と主張した。




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