「警備服を着ていると人間扱いされない」…警備員たちがパワハラ加害者に対する処罰を求めてデモ=韓国
2023/03/17 21:54入力
「われわれも同じ人間なのに、警備服を着ると人間扱いされない。警備の仕事をしたからといって、こんな惨めに死ななければならないのか」(ある現職警備員)
17日、ソウル市カンナム(江南)区テチ(大峙)洞のあるマンション前で記者会見が開かれた。14日に自ら命を絶ったパク某氏(74)を追悼し、責任者の処罰を促すために開かれた記者会見である。パク氏は11年間、このマンションで警備員として働き「管理者のパワハラのせいでしんどい」という内容の遺書を残し、自ら命を絶った。
民主労総全国民主一般労組ソウル本部とマンション労働者ソウル共同事業団は17日、この警備員が亡くなったソウル市江南区大峙洞のあるマンション前で記者会見を行い「二度と無念な死がないよう、雇用労働部とソウル市が徹底的に事件を調査しなければならない」と管理所長の処罰を促した。
団体は「こういうことが繰り返されないよう、同僚を失った労働者たちが不安に感じずに仕事ができるよう、徹底した措置をお願いする。皆さんの安全と便宜のために年老いた労働者たちがどのように仕事をしているのか、関心を持ってほしい」と訴えた。
パワハラ根絶のためには雇用形態から改善しなければならないとの主張も出てきた。
団体は「マンション労働者は超短期契約を結び、苦しい労働環境から抜け出すことができない。だから、管理者たちが労働契約の解約を武器にパワハラをする」と主張した。
数か月単位の超短期契約は不法ではないものの、雇用不安に苦しめられる労働者は管理者のパワハラを耐え忍んでいるという指摘が次々に提起された。
韓国非正規労働センターがこのマンションの警備員たちの労働契約書を調べた結果、彼らもやはり今年から3か月間の労働契約を結んできたことが把握された。
雇用労働部江南支庁は管理所などを相手に事業場労働監督に着手した。
このマンションの警備員として11年間働いたパク某氏は14日午前「管理責任者のパワハラのせいでしんどい」という内容の遺書を携帯電話で撮影して同僚に送った後、自ら命を絶った。
同僚たちはパク氏が管理所長の不当な人事措置と人格冒涜(ぼうとく)に耐えられなかったと主張した。一方、所長はこれを否認している。
警備員約20人はこの日の午前、管理事務所の前に集まり、所長退陣を促すデモを行った。