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日本が対韓輸出規制の解除決定 韓国はWTO提訴取り下げ「信頼構築の第一歩」

2023/03/16 17:40入力

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【ソウル、東京聯合ニュース】韓国産業通商資源部は16日、日本が半導体などの製造に必要なフッ化水素、フッ化ポリイミド、レジスト(感光材、フォトレジスト)の3品目について対韓輸出規制の解除を決定したと発表した。これを受け、韓国政府は日本の輸出規制措置に対する世界貿易機関(WTO)への提訴を取り下げることを決めた。

 

 産業通商資源部は6日、韓日間の懸案解消に向けた2国間協議の方針を発表し、14~16日に日本の経済産業省と輸出管理政策対話を開催した。それ以前からも非公式協議が緊密に続けられてきたという。

 政策対話では、両国の輸出管理当局の体制、制度運用、事後管理などを含む輸出管理の実効性について緊密な意見交換が行われた。

 日本はこれに基づき、「輸出管理を2019年7月以前に戻す運用変更」によって3品目の輸出規制措置を解除することを決めた。

 さらに、韓日政府は日本が輸出管理の優遇対象国「グループA(旧ホワイト国)」から韓国を除外した措置についても早急な解除に向けて緊密に議論することを決めた。

 産業通商資源部は今回の合意について「韓日協力の礎」と表現した。

 同部の李昌洋(イ・チャンヤン)長官は会見で「今回の合意は単に輸出規制措置の解消にとどまるのではなく、(韓日が)信頼構築の第一歩を踏み出すものだ」と評価した。

 同部の姜甘賛(カン・ガムチャン)貿易安保政策官は「経済的効果を判断するのはまだ難しい」としながらも「目に見えない大きな効果があるのではないかと期待する」と強調した。

 日本は18年10月に韓国大法院(最高裁)が日本企業に強制徴用被害者への賠償を命じる判決を出したことに対する事実上の報復措置として19年7月に3品目に対する対韓輸出規制を強化した。

 これらの品目は、韓国の半導体・ディスプレー産業にとって欠かせない素材だ。日本は19年の時点で世界のフッ化ポリイミドとフォトレジストの約9割、フッ化水素の約7割を生産しており、韓国の半導体業界は非常事態に直面した。

 日本は輸出管理の優遇対象国からも韓国を除外したため、韓国は同年9月、日本の措置が不当だとしWTOに提訴した。





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