”チャギ”や”オッパ”など韓国語話すと取締り対象に…「北なまり」練習する北朝鮮住民
2023/03/16 09:38入力
北朝鮮当局が、韓国語を「傀儡(かいらい)語」として取締りを強化した中、北朝鮮の住民らが韓国式に固定された言語習慣を直そうと「北なまり」を練習していることがわかった。
16日、「自由アジア放送(RFA)」は、ピョンアンブクド(平安北道)の住民の言葉を引用し、「ピョンヤン(平壌)文化語保護法により、”平壌語”を使うことを強調している」として、「すでに”韓国式”の話し方に慣れてしまった住民らは、”平壌語”を話す練習をしている」と報道。
消息筋は「長い間、融通が利かない体制の中で『将軍さま、万歳』と叫んできた住民たちは、韓国映画やドラマを通して自由で魅力的な韓国式の生活文化と話し方に魅了を感じて、これをまねようとした」としながら、「しかし最近は、韓国式の話し方に対する取締まりが強化され、とっさに韓国語が出ると処罰されるかもしれないという恐怖から、朝鮮(北朝鮮)式の話し方を練習している」と説明した。
これに先立ち、北朝鮮当局はことし1月に開かれた最高人民会議第14期第8次会議で、「平壌文化語保護法」を採択。韓国で使われているような”外国式の話し方”に対する取締まりを強化すると明かした。
法により、韓国式の話し方をした北朝鮮住民は6年以上の懲役刑となり、さらに韓国式の話し方を教えた者には、最高で死刑に処されるとの内容が含まれた。
消息筋は「人々は、”オッパ(親しい年上男性の表す韓国語)”や”チャギ(あなた/恋人・夫婦が相手を呼ぶときに使う韓国語)”、”サランヘ(愛してるを意味する韓国語)”などの言葉を自然に使っているのは、耳に言葉が焼きつくほど韓国映画を見た証拠」とし、「党が平壌語を使うように強調したことから、最近は住民たちが平壌語の練習をしている」と明かした。