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<W解説> 野球強豪国だったのは過去の話?WBC、3大会連続で1次ラウンド敗退となった韓国

2023/03/15 09:36入力

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ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で、韓国は1次ラウンド敗退となった。現役メジャーリーガーのトミー・エドマン選手と、キム・ハソン(金河成)選手の「鉄壁二遊間」を擁するも、あと一歩及ばなかった。韓国の1次ラウンド敗退は3大会連続。韓国メディアは「野球強豪国だったのはもう昔の話だ」などと伝えた。

韓国は初戦のオーストラリア戦に7-8で逆転負け。2戦目の日本戦も4-13と大敗を喫した。チェコには7-3で勝利したものの、オーストラリアが1次ラウンドを3勝1敗で終えたことで敗退が決まった。

日本戦は10日夜、東京ドームで行われた。先発マウンドに上がったのはキム・グァンヒョン投手とダルビッシュ有投手だった。両代表とも1回と2回は無得点で終え、3回表、韓国がヤン・ウィジ選手のツーランホームランで先制。さらにイ・ジョンフ選手のタイムリーヒットで3点をリードした。しかし、5回裏、大谷翔平選手がツーベースヒットを放つなど、日本代表チームの打撃陣の活躍で、3対6に逆転された。6回表、パク・コンウ選手のソロホームランで2点差となったが、6回裏に中村悠平選手や大谷選手など攻撃陣が圧巻のパフォーマンスを見せ、さらに5点をリード。4-11に点差が開いた、7回裏、日本がさらに2点を追加した後、両チームとも得点がなく、試合は13対4で日本が大勝した。

試合後、韓国代表選手たちはほとんど口を開くことなく、取材対応のためのミックスゾーンを通過しバスに乗り込んだ。イ・ガンチョル監督は「全体的に苦しい展開だった。序盤に勝機をつかんだが、投手交代のタイミングが遅かった。私に非があると思う」と試合を振り返った。

第3戦はチェコを7-3で下し、準々決勝進出に望みをつないでいたが、同じB組の豪州が8-3で勝ったため、次戦の中国戦前に1次ラウンド敗退が決まった。

韓国はWBCで、第1回の2006年大会はベスト4進出、2009年大会は準優勝した。しかし、2013年大会、2017年大会、そして今大会と、3大会連続で1次ラウンド敗退と。低迷が続いている。

韓国のスポーツ紙、日刊スポーツは「最低8強、内心4強を期待していたKBO(韓国野球委員会)にとって衝撃の成績」と評した。朝鮮日報は「『4強目標』は井の中の蛙の夢だった」と伝えた。またネット上ではファンの落胆の声が漏れた。

スポーツソウルは「もはや強豪国とは言えない現状」と指摘し、「この結果を重く受け止めなければならない立場に転落した」と伝えた。その上で同紙は、今大会での韓国代表の戦いぶりについて、韓国のプロ野球KBOリーグの外国人監督の見方を伝えた。来韓3年目のハンファ・イーグルスのカルロス・スベロ監督は、結果より過程の重要性、さらに常識破りの野球の必要性を指摘した。監督は「試合に負けたら残念な話が出るしかない。韓国が善戦すると思っていたが、予想外の結果が出た」と語った。さらに、監督は「韓国に来た初日から言ってきたことがある。韓国の選手たちは良い才能を持っているが、フォームや技術が箱の中に閉じ込められている。幼いころから学んできた捕球姿勢だけで球を捕ろうとするから、ダブルプレーを逃したりする」と指摘。「例えばダイビングキャッチに失敗して3失点しても、次にまた挑戦すればスーパーセーブできるかもしれない。アメリカでは失敗しても激励をし続け、チャンスを与える。選手育成のためには結果より過程の重要性を認識させることも重要だ。決まった枠組みだけを固守してしまうと、発展がない」と強調した。

3大会連続で1次ラウンド敗退という結果に終わった韓国だが、最終戦の中国戦では22-2と圧勝し、維持を見せた。1次ラウンド敗退が決まっても「消化試合」とはできない理由があった。グループ最下位で終えると次回のWBCでは予選から戦わなければならなくなるからだ。中国戦に勝利し、今大会の成績は2勝2敗の3位。最下位は免れ、シード権は維持した。

韓国は次回のWBCに向け、徹底した戦力アップと戦略の見直しが必要となりそうだ。




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