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ノーベル賞作家の大江健三郎氏死去…韓国でも追悼の声

2023/03/14 08:19入力

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戦後、日本文学を代表する小説家でありノーベル文学賞を受賞した作家大江建三郎氏が3日、死亡した。享年88歳。

 日本の人権と平和のために声を出してきた彼は、日本の原発、憲法改正、過去の歴史問題などを批判してきた進歩派の文学人と評価されてきた。

 亡くなったニュースが発表されたのは13日で、「3月3日早朝、老衰で亡くなった。葬儀はすでに家族が行った」と日本の共同通信などは報じた。

 1935年、日本の四国愛媛県のある村で生まれた大江健三郎は、東京大学仏文科に進学し、フランス文学を学んだ。1957年に登壇し、23歳の翌年「飼育」で日本最高権威の文学賞である芥川賞を受賞した。当時、2番目の最年少受賞者だった。

 1994年には「個人的な体験」でノーベル文学賞を受賞した。日本文学界の2度目のノーベル文学賞で、1968年の川端康成の「雪国」に続く26年ぶりの快挙だった。

 彼は文学で戦後、日本が直面した社会的不安と政治的問題を鋭く指摘し、天皇制と軍国主義、平和と共存などをテーマに多くの小説を発表した。

 国内外の社会問題に直接声を出したりもした。彼は1994年12月に行われたノーベル受賞演説で、「(日本憲法の)『永久平和』の放棄は、アジア人と原爆被害者に対する裏切りだ」と述べた。「近代化の過程で第2次大戦の敗戦を経験した日本の『精神的支柱』は、民主主義と二度と戦争をしないという決意」とも述べた。

 ノーベル文学賞受賞翌年の1995年に韓国を訪れた時も、「日本で憲法改正の動きがあることは否定できない事実だ。私は日本のこのような動きに『絶対反対』する。日本は人類全体が傷の治癒と和解に力を入れなければならない明白な責任がある」と述べた。

 2015年に韓国で開かれた日本軍慰安婦問題に関する記者懇談会では、「日本政府や国民が十分に謝罪したとは言い難い。日本の国家が謝罪しなければならない」と明らかにしている。

 韓国の軍部独裁についても批判した。大江健三郎は1980年、クァンジュ(光州)民主化運動のニュースを聞いて、和田春樹ら15人と共に軍部クーデター反対声明を発表した。




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