TikTok、未成年者の利用時間を｢60分｣に制限…実効性は｢？｣

2023/03/03 08:09入力

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中国の動画プラットフォームTikTokが未成年者のサービス利用時間を60分に制限する機能を追加することにした。ただしパスワードを入力すれば継続利用が可能になるため、実効性がないという指摘が出ている。

　1日(現地時間)BBC放送、ウォールストリートジャーナル(WSJ)などによると、TikTokはこの日「今後数週間以内に18歳未満ユーザーの利用時間を60分に制限する新しい機能を発売する」とし「対象となるアカウントは自動適用される」と明らかにした。TikTokは13歳以上から利用できる。

　サービス利用制限は、60分を過ぎれば自動的にロック画面が現れる方式だ。60分以上アプリを使いたい青少年は別途パスワードを入力しなければならない。60分を超えて100分間アプリを利用する場合、長時間利用を控えよというメッセージを受け取ることになる。

　TikTokは10代を中心に全世界的に爆発的な人気を博しているが、気絶するまで自分の首を絞める「気絶チャレンジ」等、有害コンテンツの流行で命を失う事例が多数発生し、利用を制限しなければならないという批判の声も少なくない。

　TikTokは今回の措置について、青少年にTikTok中毒に対する警戒心を抱かせるための努力の一環だとし「どの程度が適切な利用時間なのかについては米国青少年専門家たちから助言を受けて、時間を設定した」と説明した。それと共に「青少年がアプリ使用を自制するのに役立つだろう」と強調した。

　しかし、実効性の面では疑問が提起されている。パスワードさえ入力すれば継続利用が可能だからだ。合わせてWSJは「大半の青少年がスマートフォンとSNSアプリが提供する未成年者保護機能を回避するのが上手い」と指摘した。