汝矣島でクルーズ船に乗りアジア北東部へ出航、2026年にソウル港が開港=韓国
2022/11/14 19:38入力
ソウル市は14日、ハンガン(漢江)を観光に活用するため「世界へ向かう(ソヘ)西海航路」事業を本格的に推進すると発表した。
ソウル市を訪れる観光客に特別な経験をしてもらうことにより観光客3000万人を達成し、市の経済に活力を与えるのが目的だ。
「世界へ向かう西海航路」事業の中核となるのは、2010年、地方管理貿易港に指定されたヨイド(汝矣島)に2026年までソウル港を造成し、漢江~西海~アジア北東部をつなぐ西海航路を新設する事業となる。
実現のため、市は大きく2段階に分けて事業を進める。1段階目では、2023年から漢江~キョンイン(京仁)アラ航路遊覧船の定期運航を開始する。2段階目では基本計画の策定と事業性の調査を行い、ソウル港を造成する計画だ。
漢江~京仁アラ航路遊覧船の定期運航に合わせ来年には、全長約66メートル、1トンクラスの遊覧船が停泊できるよう、現時点で65メートルの汝矣島船着場を95メートルへ拡張する。
ソウル港は完成後、手始めにヨス(麗水)やチェジュド(済州島)など国内をつなぐ港としての役割を担う。その後は観光需要をもとにCIQ(税関・出入国管理・検疫所)を設置して中国などアジア北東部をつなぐ国際港へと拡張する予定だ。
事業性向上のため、漢江沿いに主要な観光地を行き来できる水上交通システムを構築し、ソウル港と連動する計画だ。