アップルペイの韓国導入、証券街の展望は?「高いシェア獲得」
2022/09/10 07:26入力
アップルのモバイル決済サービス「アップルペイ」が韓国に導入される場合、高いシェアを占めるものとの予想が出た。
韓国ではアップルペイが、現代カードと1年間の独占契約を通じて、今年の12月から韓国内で商用化される予定だという。
DB金融投資のチョン・グァンミョン研究員は、アップルペイが韓国内のモバイル決済市場で、高いシェアを達成できるものと予想した。NFC端末機の普及に時間と費用がかかり、独占契約期間に現代カードの利用者だけがアップルペイの利用が可能だ。高い占有率を達成するには、多くの時間が必要なものの、アイフォンの韓国内モバイル機器市場占有率が20%以上でアイフォン利用者の高い購買力を考えれば、モバイル決済市場でも高い占有率達成が可能だという分析だ。
チョン氏は「ライバルであるサムスンペイの場合、2021年基準でモバイル決済市場25%の高い占有率を記録している。アップルペイもやはりサムスンペイと類似した優れた接近性を土台に、独占契約期間終了後、モバイル決済市場で、高い水準の市場占有率達成が見込める」と述べた。
韓国ではモバイル機器市場占有率2位のアップルが、モバイル決済サービスを導入することで、韓国のモバイル決済市場全体の規模が拡大するとの見方が出ている。
また、新規事業者の登場でモバイル決済市場の競争が激しくなるものとみられる。サムスンペイはオフラインでの利用比率が75%以上と高い。そのため、カカオペイやネイバーファイナンシャルなどのオンラインで高い占有率を見せている電子金融業者も、最近オフライン市場に進出している。
チョン氏は「電子金融業者も、やはり市場規模がさらに大きいオフラインへの進出が必要な状況だ。サムスンペイと同様に、オフライン決済で強みを持てる強力なライバル会社が出現したという点に注意が必要だ」と述べた。