韓国統一部長官、北朝鮮に離散家族問題の議論を提案…「オープンな心で臨む」
2022/09/08 11:35入力
韓国統一部のクォン・ヨンセ(権寧世)長官は秋夕(チュソク、中秋節)の連休を控えた8日、北朝鮮に離散家族問題の議論を公開提案した。
権長官はきょう午前、政府ソウル庁舎で記者会見を開き、「きょう政府は南北当局間の会談を開催し離散家族問題を議論することを北朝鮮当局に公開的に提案する」とし、「政府はいつ、どこでも、どんな形でも離散の苦痛を和らげることができるなら、すべての努力を行っていく準備ができている」と発表した。
統一部によると、1か月間に離散家族約400人がこの世を去っており、生存している約4万人の離散家族も80~90代と高齢だ。
権長官は、「南と北の責任ある当局者らが早い時期に直接会い、離散家族問題をはじめとした人道的な事案を虚心坦懐(たんかい)に議論できることを期待する」とし、「政府はオープンな心で北朝鮮との会談に臨むつもりだ。会談の日時、場所、議題や形式なども北朝鮮側の希望を積極的に考慮する」と述べた。
また、権長官は「離散家族という単語自体が消える前に問題を解決しなければならない。過去のような少数人数の一度だけの対面では足りない」とし、「すぐに可能なすべての方法を活用し、迅速で根本的な対策を講じるべき」と強調した。
権長官は、「体制と理念の差が家族を引き裂くことはできない。しかし両親と兄妹の生死すらわからないまま70年が過ぎた。時間があまり残っていない」とし、「北朝鮮当局がわれわれの提案に迅速に応じてくれることを強く求める」と訴えた。