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<WK寄稿>韓国ドラマが脚光を浴びる意味

2022/03/01 18:07入力

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2月27日(米国現地時間)昨年大ヒットした韓国のテレビドラマ「イカゲーム」が米俳優組合賞の作品賞、男女主演賞を受賞したと報道されました。一昨年のアカデミー賞作品賞に輝いた「パラサイト」に続き韓国の映画やドラマが世界で注目を浴びています。

 私なりの解釈ではこの現象は人間の原罪を深く掘り下げ、刺激の強いストーリ展開が世界の人々にウケたからだと思います。つまり韓国人は長い歴史の間、外国の侵略にさいなまれ、その中でいかに生き延びていくかという事が常に喫緊の課題でした。

 時には兄弟が敵味方に分かれて殺し合ったり、捕虜として何十万もの人が連れて行かれたりと常に「生存のすべ」に向き合ってきました。

 現代においても同族が殺し合う朝鮮戦争、学生民衆が独裁政権を倒した4・19学生革命、パク・ジョンヒ(朴正熙)の軍事革命、5.18光州民主化運動、チョン・ドゥファン(全斗煥)軍事政権から民主的政府を樹立させた1987年の6月の民主化運動、パク・クネ(朴槿恵)政権を倒したロウソク市民革命と激変の現代史です。

 日本のように安定した国では何度も民衆が政権をひっくり返すなど想像もつかないかもしれませんが、それが韓国人の激しさであり、白黒をはっきりさせる気質が見て取れます。

 この極限まで追い詰められる社会だからこそ「イカゲーム」や「パラサイト」のような作品が生まれます。こういった条件と、世界が新しい秩序を求め混沌とした今の世界の状況がマッチした面があるのではないでしょうか?! 

 けれども世の中が安定してくると、刺激の強い真っ赤な唐辛子が入った韓国料理やキムチよりも淡白でサラッとした寿司やお茶漬け、お新香が恋しくなるのではないでしょうか?

※権鎔大(ゴン・ヨンデ)韓日気質比較研究会代表の寄稿。ソウル大学史学科卒業、同新聞大学院修了。『あなたは本当に「韓国」を知っている?』の著者




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