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海外からの荷物を受け取っただけで「コロナの検査対象です」...中国で市民の不満高まる=韓国報道

2022/01/21 07:47入力

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中国広東省深セン市に住む馬さんは18日、外出するために携帯電話の健康コードアプリをつけたところ、コロナの危険度を示す色が、黄色に変わっていたため驚いたという。彼は最近、危険な地域を訪ねたことがなかったからだ。深セン市に問い合わせてみたところ、市は「海外からの宅配便に接触したことによるもの。48時間以内に、新型コロナの検査を受けるように」と回答した。

 深セン市のSNSには「馬さんのように海外から宅配便を受け取り、健康コードの色が変わって検査を行った」という人たちの書き込みが急増している。あるネットユーザーは「海外配送の宅配便をまだ受け取っていないのに、健康コードの色が変わって検査を受けなければならなかった」と訴えた。

 中国は緑・黄・赤の3色からなるデジタルキューアール(QR)の健康コードを通じて、人々を管理している。移動するためには、この健康コードの色が緑色でなければならない。感染者や濃厚接触者と判断されると、色は黄色や赤色に変わる。この場合、新型コロナの義務検査や隔離が求められる。他の地域への移動はもちろん、公共施設への出入りもできない。

 中国のネットユーザーは「それなら宅配の運送、分離、運転手はすべて黄色になるだろう」「コロナ感染者が一人でも出たら、都市が封鎖される」などの不満をもらしている。

 こうした事態は、今月15日に北京で発生した初のオミクロン患者が、海外からの宅配で感染したという北京当局の主張を根拠に発生したものだ。この感染者は発病前の2週間、北京から出なかった。一緒に住む人や働く人の中にも感染者はいなかったという。

 これについて北京市の防疫当局は、該当の感染者が業務中に国際郵便物を取り扱う中で、感染したものと断定した。今月7日にカナダから発送され、米国、香港経由で北京に到着した国際郵便物から、新型コロナの陽性反応が出たという点を根拠として明らかにした。

 防疫当局は新型コロナが拡散する国からの海外物品購入を最小化し、郵便物の受領時には、配達員と安全距離を維持するよう指示した。

 中国は新型コロナウイルスの起源説が噂される中で、冷凍鮭など海外輸入品を通じた伝播の可能性を繰り返し主張してきた。しかし、世界保健機関(WHO)は、その可能性を低いとみている。

 問題になったカナダ発の宅配と関連して、カナダの感染病専門家であるジェラルド・エバンス氏は英国ブリストル大の研究論文を引用し「ウイルスは空気に露出して20分たつと、感染能力を90%を失う」とし、「信じられない措置」と述べた。

 カナダ・トロント大感染流行病専門家のコリン・ファーネス氏も「ウイルスは紙の上で1~2日しか生存できない」とし、海外宅配を通じた感染は不可能だと明らかにした。




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