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金正恩氏が1年10カ月ぶりミサイル試射視察 妹の与正氏も同行

2022/01/12 13:36入力

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【ソウル聯合ニュース】北朝鮮の朝鮮中央通信は12日、国防科学院が「極超音速ミサイル」の発射実験を11日に実施し、金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党総書記)が視察したと報じた。正恩氏によるミサイル発射実験の視察が報じられたのは2020年3月以来、約1年10カ月ぶり。妹の金与正(キム・ヨジョン)党副部長も初めて発射実験の視察に同行し、正恩氏の国政運営全般を補佐する右腕であることを誇示した。

 北朝鮮は昨年9月と今月5日に「極超音速ミサイル」の発射実験を行ったと発表したが、いずれも正恩氏は立ち会わなかった。だが、「最終発射実験」だったとする今回は正恩氏が自ら発射が行われた北部の慈江道を訪れ、このミサイルが完成したことを示した。朝鮮中央通信は、正恩氏が専用列車内で望遠鏡を手に発射実験を視察している写真も公開した。

 正恩氏の視察の背景には、今年も党大会で明らかにした計画通り国防力の強化に打ち込む意向を内外に誇示する狙いがあったようだ。

 正恩氏は発射実験の前に国防科学院長から極超音速ミサイル兵器体系に関する総合的な解説を聞き、「国の戦略的な軍事力を質量的、持続的に強化すべきだ」などと強調した。バイデン米政権が新たな対北朝鮮制裁を課し、前日には国連安全保障理事会がミサイル発射を非難するなど国際社会からの圧力が続くなか、北朝鮮は国防力強化に集中する時期と判断しているとみられる。

 与正氏が初めて発射実験の視察に同行したことも注目されている。朝鮮中央通信は立ち会った人物として与正氏の名前は挙げなかったものの、与正氏が趙甬元(チョ・ヨンウォン)党組織書記らとともに正恩氏のそばでミサイルの飛行軌道を示す画面を見ながら手をたたいて喜んでいる写真を公開した。

 与正氏が正恩氏の専用列車で慈江道まで同行したことは、与正氏が対外業務の統括役にとどまらず、国防も含めた内政全般で正恩氏の右腕を務めていることを示している。





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