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新世界グループ副会長の「滅共」発言、韓国政界を揺らす

2022/01/11 07:54入力

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滅共(共産主義・共産主義者を滅ぼすという意味)発言が韓国の政界で物議を醸しているチョン・ヨンジン(鄭溶鎮)新世界グループ副会長が、最近浮上している政界入門説について、「事業家として生きていく」と線を引いた。

 鄭氏は10日、インスタグラムに「滅共」投稿について批判を続ける与党側に向けたメッセージを投稿した。

「事業家は事業、政治家は政治をすればいい。私は事業家として、私が住む国に、いつミサイルが飛んでくるか分からない不安な毎日を迎える国民として、当然の思いを語った」と述べた。

「私は平和で自由に暮らしたい韓国の国民だ」とし、「あいつらがミサイルを飛ばし、核兵器で脅かしているのに、安全がどこにあるのか」と反問した。

 また鄭氏は「事業のため外国からお金を借りるときは、利子をもっと支払わなければならない。ミサイルが発射されると、投資も落ち込んでいく。(こんな)痛い目にあったことはあるのか?」とし、「ある分野では韓国と日本だけが保険の割り増しがあるという。理由は戦争や地震の危険にさらされているからだ。知っているのか?」と事業家としての立場を説明した。

 それとともに、兵役免除を理由に鄭氏の「滅共」発言を批判する与党に向かって、「軍隊に行かなかったからといって(人の身長や体重をむやみに公開してもいいのか。それも事実と違うことを?)、それに6·25(韓国戦争)を経験していなければ、(北朝鮮について)話をするなという。それは、シェフの資格がなければ遠慮して食べろというようなものだ」と吐露した。

 続いて「直接脅かされ、損害を被る当事者として当然のことを言ったまでだ。これ以上どのような資格が必要なのか分からない」と付け加えた。

 鄭氏は最後に、「滅共は誰かにとっては政治だが、私には現実だ。なぜコリア・ディスカウントがあるのか知る人なら、私には何も言えないだろう」とし、「日常の話が、政治に利用されるということまで計算する感覚、線をどこで引くべきか気遣うセンスが事業家の資質なら、涵養(かんよう)する」と強調した。

 これに先立ち、鄭氏は今月6日、インスタグラムに「滅共」というハッシュタグをつけた二日酔い解消薬の写真を掲載した。その後、インスタグラム側で滅共タグが付けられた投稿を「ガイドライン違反」として削除した。鄭氏はこれに抗議して滅共をつけた書き込みを相次いで投稿している。

 一方、鄭氏が投稿した翌日、韓国保守系野党「国民の力」ユン・ソンニョル(尹錫悦)大統領選候補は、鄭氏が運営する大型スーパーの「Eマート」を訪れ、卵、ネギ、カタクチイワシ、豆を買って、その写真をSNSに掲載した。卵(タルギャル)とネギ(パ)はムン・ジェイン(文在寅)大統領の支持者を意味する「タルパ」を意味する。カタクチイワシ(ミョルチ)、マメ(コン)は「滅共」という意味を含んでいる。

 尹候補は「ただ必要なものを買っただけ」と説明したが、鄭氏の発言に賛成するという政治的パフォーマンスと見られている。与野党では「滅共攻防」が続いている。




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