「オミクロン株を防ごう」VS「学習妨害だ」…英国の教室で「マスク着用」が問題に
2022/01/08 07:54入力
英国では、学校の教室内での「マスク着用効果」が問題となっている。
イングランドの中等教育学校(secondary school:7年生~13年生)の学生たちは冬休みを終え、今週の新学期から教室でマスクを着用することになった。
英国は未成年者のマスク着用には否定的な立場だが、新型コロナウイルス感染症のオミクロン株が拡散していることから学校閉鎖となる事態を避けようとして特別措置をとった。
イングランドの学生たちは昨年7月の規制緩和からはマスクの着用をしていなかったが、最近になって廊下などの共用空間でだけ着用している。ただ小学生はマスクを着用していない。
このことに関して英国日刊紙“ザ・タイムズ”などは「教育省によるこのような措置の根拠となる研究では、教室内のマスク着用がウイルス拡散を減らすのに効果があるという結果が示されなかった」と指摘した。
専門家の教授たちの中でも意見が分かれ「米国で、このような研究による結果が表れている」として支持する教授もいれば、「布のマスクがウイルスの拡散を防ぐという具体的な証拠がない中、マスクを過度に強調すれば他の防疫措置をおろそかにする恐れがある」「マスク着用に効果があるとしても、子供たちが正確な方法で着用しなければ意味がない」として支持しない教授もいる状況である。
このことについて英国教育省の報道官は「教室は子どもたちの教育と福祉の最もよい場所であり、このことが対面授業が最も優先されるべき理由だ」と語った。
このような中「一部の学生たちはマスク着用を拒否しているが、これは全て勧告事項であるため強制する方法はない」と英BBC放送は伝えた。
教育省は「マスクを着用しないとしても、教育を拒否してはならない」と強調した。