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東京電力が福島原発処理水の海洋放流審査を申請=韓国報道

2021/12/21 23:37入力

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東京電力(TEPCO)が原子力規制委員会に福島第1原子力発電所処理水の海洋放流実施計画の審査を申請したとNHKが21日(きょう)に報道したことが韓国でも報じられた。

 福島第1原発は2011年の東日本大震災で爆発事故が起き、運用会社は東京電力だ。

 東京電力はこの原発の中に溶けている核燃料を冷ますために莫大な量の水を使っている。冷却に使用された処理水は多核種除去設備(ALPS)で浄化処理された後、原発敷地内の貯槽に別途保管されている。

 貯蔵タンクは早ければ来年秋ごろいっぱいになると予想されている。これを受けて今年8月に東京電力は9月に処理水の海洋放流審査を申請し、2023年春から処理水を放流するという計画を発表した。当初の計画よりも審査申請が3か月ほど遅れたことになる。

 問題は浄化処理の過程で三重水素(トリチウム)という放射性物質がろ過されないという点だ。これに対して、東京電力側は「処理水を海水で薄め、三重水素の濃度を国の規定以下に下げる」と明らかにした。

 東京電力は海底トンネルを新たに掘って処理水を放流する予定であり、放出地点は原発から約1キロ離れた場所だ。これは政府の方針によるもので、海底トンネルなどの設備工事をするには原子力規制委員会と地方自治体の承認を受けなければならない。

 これを受けて、東京電力は前日(20日)、福島原発周辺の自治体に設備増設に必要な「事前了解願い」を提出し、この日は原子力規制委員会に放流施設設計が詳細に盛り込まれた書類を提出して審査を申請した。

 しかし、処理水の放流による漁業被害などに関する地域住民らの懸念が大きいだけに、地元の漁業関係者らの理解や同意を得るのは難題として残っているという診断だ。

 NHKは「東京電力は処理水放流に関する地域住民の持続的な懸念を解消するのに依然として苦戦している」と報道した。




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