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「核に執着して一層貧しくなり孤立した国になった」…世界の主要メディアが金正恩氏の10年を評価

2021/12/17 18:06入力

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世界の主要メディアは、10年前に27歳の若さで北朝鮮の最高指導者となったキム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党総書記のこれまでの成果について否定的評価を示した。



故キム・ジョンイル(金正日)総書記の10周忌であるきょう(17日)を前後して、「金正恩治下10年」を見つめる西欧メディアの報道が次々と報じられた。

米AP通信は「キム(金正恩)総書記は、核兵器の能力を増大させ北朝鮮の最高指導者として米国大統領と首脳会談を行なったが、いまや対北制裁強化と国境封鎖・不正経営により荒廃化した経済を生き返らせようと苦戦している」と評価した。

父である金正日総書記の死去後、若いキム総書記に対して「3代の世襲に成功するのだろうか」という疑いの声が出ていたが、キム総書記は大々的な粛清により権力の座を堅固にした後、核兵器開発により米本土を射程圏とする大陸間弾道ミサイルを所有するという目標に近づいている。

AP通信は「しかし、そのことにより国際社会での孤立は深まり、国連対北制裁が一層強化されることになったという結果をもたらした」と指摘した。

ロイター通信は「キム総書記の下で、北朝鮮はより強力な国防力をもつことができたが、大きく孤立し中国に一層依存する国になった」と診断した。

つづけて「キム総書記による10年は『核兵器の追求』と定義される」とし「一時、経済を改革し米韓との関係において変化を追求するという展望が掲げられていたが、構造的な変化が表れることはなかった」と指摘した。

また「北朝鮮の住民たちは、初期の数年間はキム総書記の統治に希望を抱いていたが、その後それは普通の水準に落ちたものと考える」として、オランダの韓国専門家教授の分析を紹介した。

英BBC放送は、2年前に韓国に亡命したクウェート駐在の北朝鮮大使をはじめとした脱北者10人にインタビューし、キム総書記による10年間における北朝鮮住民の生活にどのような変化があったのかを取材した。

その結果、BBCは「若い指導者の登場により変化を期待した北朝鮮住民は多かったが、北朝鮮は結果的に一層貧しくなり孤立した国になった」とし「キム総書記には北朝鮮人民に自由を与える力があったが、2500万人の北朝鮮人民たちは自由を得るかわりにこれまでで最も国際社会から孤立した立場に置かれることになった」と批判した。

英国の日刊紙“ガーディアン”は「キム総書記の下、北朝鮮は国際社会の制裁と自然災害・新型コロナウイルス感染症によりもたらされた、かつてない挑戦に苦しめられている」と診断した。

また「(キム総書記が)父の職位と同じ”労働党総書記”となったことで始まった1年が、食糧不足と感染症の大流行・経済状況への恐怖の中で終えようとしている」と伝えた。

米ワシントンポストは「キム総書記はことしの初め、対北制裁と新型コロナ事態の影響による困難について言及し経済の失敗を認めたが、依然として米国を『我々の最も大きな敵』とみなし、核交渉に復帰する兆しはみえないままだ」と伝えた。




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